その他特定の機序、疾患によるもの
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糖尿病の病型の中で、特定の機序や疾患によるものを発症の原因とするものがあります。
ここに分類されている糖尿病について紹介してみます。
その他特定の機序に分類される糖尿病
ここに含まれる糖尿病は、遺伝子の異常が、遺伝として受け継がれた場合に発症するもの、という意味で医学的には「遺伝因子として遺伝子異常が同定されたもの」という表現をされています。
1型や2型の糖尿病は実際のところ、完璧に原因を特定できていない部分もあるのですが、特定の機序の分類に含まれる糖尿病は、ある特定の遺伝子の異常がもとで発症していると明確に判明しているものが該当します。
いわゆる稀なタイプの糖尿病です。
特徴としては、家族からの遺伝により、若い年代の発症率が高いことと1型よりは軽い症状であるという点が挙げられます。
ここに含まれる糖尿病には以下のようなものがあります。
- 若年発症成人型糖尿病
- ミトコンドリア遺伝子異常
- インスリン受容体異常症
- インスリン自体の遺伝子異常
ここに挙げられるものは、とても特殊な遺伝子の検査をして初めて特定される形になります。
その他特定の疾患によるものに分類される糖尿病
そして、上記の遺伝子異常のもののほかに、ある特定の疾患が原因で発症する糖尿病もあります。
ここでいう特定の疾患というのは主に、
- 内分泌疾患
- 膵外分泌疾患
- 肝疾患
- 薬剤、化学物質によるもの
- 感染症
などがもとになり、糖尿病を発症してしまうケースのことを指します。
医学的には「続発性糖尿病」と分類される場合があります。
例えばほんの一例ですが、
- グルカゴン産生腫瘍
- クッシング症候群・原発性アルドステロン症
- 褐色細胞腫
- 成長ホルモン産生種
- 肝硬変
- 慢性膵炎・酔眼・ヘモグロマトーシス
- 筋緊張性ジストロフィー
- ステロイド糖尿病
- その他多数
このように特定の疾患が原因で発症するのです。
もし糖尿病と診断された場合には、ご自分の糖尿病の病型が、そして原因が何であるかをよく理解して対処していく必要があるのです。
病型によっては治療方法や方針が違ってきますので要注意です。