糖尿病 食事療法
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糖尿病の治療方法の基本ともいえるものに食事療法があります。
食事療法は、どんな病型や症状の糖尿病であってもほぼ間違いなく実践されるので、その方法をぜひ知っておくべきでしょう。
実際に食事療法とはどのような治療方法なのでしょうか?
食事療法が担う役目
- 糖尿病を発症した方が、健康な方と同じような生活を送るために必要なエネルギーを得る
- 代謝異常の状態を改善し、血糖値、血圧、コレステロールなどを適正な状態に保つ
- 糖尿病にまつわる合併症の予防、改善や進行を抑制する
- 運動療法や薬物療法を安全に行うためのサポート的な役目がある
こういったことが食事療法に課せられた役目です。
そして、生活習慣の不摂生などで発症した方にとっては、食生活の自己管理をしっかり自覚して生活してもらうことで病気と体質の改善を目指してもらう治療法でもあります。
食事療法の原則とは?
食事療法での原則とはどのようなものでしょうか?
上記で述べた役目を果たしてもらうために、守らなければならない原則というものがあります。
- 適正エネルギー量に合った食事をする
- 栄養バランスのとれた食事をする
- 合併症の発症を予防できる、または進行を抑制する食事をする
- 規則正しい食生活をする
この原則に基づいて、医師や栄養士から日々の食事に関する指導が行われ、患者さん自らの管理で食事を作り、食べ、病気の改善に努めていくことになります。
この指導は、患者さん個人の身長、活動状況、病型、症状などからその方に合った形で行われるため人によって内容が異なります。
食事療法の流れ
- 医師や栄養士が、最初に1日分の適正エネルギー量(指示エネルギー)を計算する
- 医師や栄養士が、その適正エネルギー量をもとに1日分の指示単位を決定
- 決まった指示単位を、3食それぞれに分配した食事指示票が患者さんに渡される
- 食事指示票に沿った食事を、患者さん自らが食品交換表などを使って管理していく
食事療法の流れとしては、以上のような順序と構成で実践されていくことになります。