糖尿病 食事でコレステロールを控えるには?
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糖尿病になると、食事をする際にコレステロールや飽和脂肪酸の摂取量を控えることを推奨されています。
これはなぜでしょうか?そして、控える方法としてどういった方法があるのでしょうか?
コレステロールや飽和脂肪酸を控える理由
一番の理由は、高脂血症などの合併症予防のためでしょう。
- 高コレステロール血症
糖尿病だけではなく、脳梗塞や心筋梗塞にも関係あります。 - 高トリグリセリド血症
糖尿病での脂質代謝異常の特徴的な所見の一つ。低高比重リポたんぱく(HDL)コレステロール血症を合併しやすい。
上記のような高脂血症や脂質代謝異常は動脈硬化症血管障害の重要な要素になるため、コレステロールや飽和脂肪酸の摂取を控える必要があります。
合併症予防や改善のためにできること
上記で述べた高脂血症や脂肪代謝異常を未然に防いだり、改善していくにはどうしたらいいのでしょうか?コレステロールの摂取量を控えることはもちろん、様々な追加要件が加わります。
- 高コレステロール血症(高LDL血症)がある場合
①脂質制限を強化する▶1日の脂質の摂取量を全体の20%以下へ
②コレステロール摂取▶1日200mg以下にする
③飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸▶3:4:3 程度に摂取する - 高トリグリセリド血症がある場合
①アルコール摂取▶禁酒へ
②炭水化物を制限▶摂取量を50%以下へ
③単糖類・二糖類▶可能であれば1日80~100kcal 以内を果物以外の調味料で摂取 - 高LDL血症と高トリグリセリド血症の両方がある場合
上記の全てを満たした食事療法を実践する - 高カイロミクロン血症がある場合
○脂質制限を強化▶1日の脂質摂取量を全体の15%以下へ
コレステロールや飽和脂肪酸にこうした制限をかけることで、糖尿病にとって怖い危険因子である各種高脂血症の合併症を改善したり予防できるわけです。
コレステロールを下げるにはどういった方法がある?
では実際に、コレステロールを控える方法として具体的にどのようなものがあるのでしょうか?
- 特定の魚介などを控えめに
いか、しらうお、たらこ、わかさぎ、うになど - 魚介の干物などの摂取を抑える
桜えびの煮干し、スルメ、かずのこの塩蔵品など - 肉の肝臓系の食品を控える
鶏の肝臓、豚の肝臓、牛の肝臓など - たまご系の食品も抑え目に
卵黄、うずらの卵、卵豆腐、魚卵など - コレステロールを下げる食品を摂る
大豆製品(豆腐・納豆・豆乳など)をはじめとするコレステロールを下げる効果のある食品を効果的に食べる - 食物繊維を多めに摂取する
食物繊維にはコレステロールを抑える働きがあるため - 摂取エネルギーを抑える
し好食品、果物、総エネルギー摂取量、アルコール摂取量など - 運動不足を避ける
運動不足が飽和脂肪酸を増長させる傾向がある
こうしたことに気を配ることでコレステロールを下げられる期待値が高まります。
ぜひ気にしてみてください。