糖尿病の発症 セマフォリン阻害で治療できる可能性
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糖尿病の発症に関わる新たな分子を発見したとして新潟大学が成果を発表しましたね。
糖尿病の発症要因や原因にはまだ解明されていない部分もあるので、こうした研究結果が治療の可能性や予防の可能性を大きく変えるきっかけになり得ますので大注目です。
今回の発表により、セマフォリン阻害という2型糖尿病に対する新たな治療の開発が進む可能性が出てきたのだそうです。
発表された成果のポイントをまとめると、
- 糖尿病の発症には、脂肪細胞の老化とそれに伴う炎症が重要
- 脂肪細胞の老化と炎症を結ぶ鍵分子としてセマフォリンたんぱく質を同定
- セマフォリン阻害による新たな糖尿病治療開発の可能性
糖尿病の発症に関わる新たな分子として、セマフォリンたんぱく質をそのカギとなる鍵分子として同定したということです。
つまり、そのセマフォリンたんぱく質の働きを阻止することが糖尿病の治療へとつながるうことが明らかになったわけです。
それだけではなく、これによって加齢に伴う疾患の発症の仕組みを知る上で重要な発見と言えるのだといいますから、認知症やその他の加齢による疾患などにも新たな光を指すものかもしれません。
セマフォリンって?
セマフォリンとは、細胞間の信号伝達に関わるタンパク質群の名称です。
神経回路を形作ったり、免疫細胞の調節することに関わっています。
セマフォリンは、セマドメインと呼ばれる共通した配列を持っています。
神経軸索のガイダンスの他にがんの転移や多発性硬化症、アトピー性皮膚炎などにも関係しているたんぱく質群です。
いまや国民病とも言える糖尿病ですから、一刻も早く改善策が開発されるのを待っている方も多いでしょう。
こうした新たな治療法がどんどん生まれていってほしいですね。
もちろん確実で効果のある治療法でなくては困りますが。
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