糖尿病網膜症とは?症状や治療法を知ろう

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糖尿病の三大合併症のひとつである、「糖尿病網膜症」という病気があります。これは目に現れる合併症で、日本人が失明する原因の第2位になっている疾病です。この糖尿病網膜症の症状や治療方法について紹介していきます。

糖尿病を患った方はもちろん発症が心配な予備軍の方も含めて、最終的に失明してしまう事のないように十分な対策が必要とされ、予防と治療がとても大事な重大な合併症のひとつです。

 

眼球の仕組み

眼球の断面図

人間の目というのは、カメラと同じような構造をしています。

図にもあるように、カメラで言えばレンズにあたるのが水晶体と呼ばれる部分です。

カメラで言えばフィルムの役目を果たすのが、眼球の周りに薄く張り巡らされている網膜という部分です。

 

つまり人間の視覚情報とは、レンズである水晶体でピントを合わせた映像の情報が、フィルムである網膜に焼き付けられて脳に伝達されているということです。

この網膜のことは「眼底」と呼ばれており、眼底検査とはつまりは網膜の検査、眼底写真とは網膜の写真のことを指しているということになります。

目の状態や症状を知るために、視力検査、眼圧検査、視野検査などの各種の検査をすることはもちろんですが、糖尿病の三大合併症である糖尿病網膜症は主にこの眼底検査を軸にして検査し、診断・治療されることになるわけです。

 

眼底検査での写真撮影

以下は実際に眼底を撮影した画像になります。

まずは正常な方の眼底写真ですが、白い玉のように映っているのが視神経乳頭で、目の玉と脳をつないでいる視神経の出入り口を網膜側から見た状態が映し出されています。

そして、木の枝のように張り巡らされているのが網膜血管です。画像ではそれなりに大きく映し出されていますが、この網膜血管の直径は0.1mm以下という極めて細いものです。

何も異常がなければこのように映し出されます。

正常な眼底写真

 

そして下の画像は糖尿病網膜症(中期)の方の眼底写真です。

正常な方の場合では視神経乳頭以外には白い部分は映っていなかったのに対し、白い斑点のような「白斑」が多数映し出されているのがおわかりでしょうか?

網膜症の眼底写真

この「白斑」とは、網膜上の微小血管が詰まってしまおり、限局的に浮腫(むくみ)を起こしている状態です。それとは別に映っている赤い部分は出血してしまっている箇所です。

こうした出血や白斑が増えてくると、視界が遮られてしまい視力が低下していくことになり、放置することで失明する可能性が高くなるわけです。

また基本的に低下した視力の回復は難しいことから、この糖尿病網膜症はなるべく予防しなくてはなりません。

 

糖尿病網膜症の発症時期

糖尿病の病型や個人差によって違いがありますが、発症時期はおおむね糖尿病の発症後の10年~15年の約50~90%の方に発症すると言われています。

ただ、発症した時期が明確に示せることが少ないため、この網膜症の症状から糖尿病の診断が確定する場合も数多くあると言いますので注意が必要です。

 

疾病の進行具合

糖尿病網膜症にかかりやすい、進行しやすいのは以下のような場合です。

  • 血糖値のコントロールが良くない
    ▶ヘモグロビンA1c(HbA1c)の数値が高い
  • 糖尿病になっている期間が長い
  • 高血圧、脂質異常症の合併がある

 

自覚症状はあるの?

一応の自覚症状としては、視力の低下、目がかすむ、飛蚊症(黒い点のようなものが飛んでいるように見える)といったものが挙げられますが、これらはある程度網膜症が進行してから気付くもので、網膜症自体が慢性的に進行していくために本人が気づかないうちに重症化していることも多いのです。

 

予防するには?

糖尿病と診断された場合や発症が心配な方は、内科だけではなく眼科での検査や治療をおろそかにしてはいけません。定期的な検査を受けて発症や病状の進行具合を常々チェックしておくべきです。

 

治療方法は?

一般的に進行具合によってはレーザー光凝固術といったレーザー治療が行われます。

また、眼底のむくみを取り除く漢方薬や微小血管の出血を抑える薬を処方され、経過を観察していきます。

血糖値のコントロールが正しく行われていれば、進行を食い止められる場合もあります。

 

やはり重要なのは日々の血糖値のコントロールだ、ということですね。

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